STORY

 

　法規制により、街から出ることのできない未成年者たち。その一人、花音はある日から突如、命の危険に晒されるようになる。何者かが自分の生命を奪おうと暗躍している…… しかし周囲の人間は誰もその事実に取り合ってくれない。やがて彼女は一瞬の不注意により、ついに命を奪われてしまう。

　一方、花音の友人となった有栖は、花音の死に疑問を覚え調査を始める。この街の影を支える三つの団体の一つ、城下街（ギルド）で、「花音の死を望む者たち」を知る。それは三大団体の何にも属さない、新進気鋭少数精鋭の者たち「殺人同盟（シンジケート）」と名乗っていた。

　酷い頭痛に目が覚める花音。自分は死んだはずでは……？ 目覚めた彼女は、自分が死ぬ直前の世界の中で、友人の一人である「ひーくん」が襲われたという情報を聞き、急いで中心街へと向かう。そこで出会ったのは、かつて自分を救ってくれた脱獄部（ジェイルブレイカーズ）の部長、絵亜であった。彼女は冷たい目で呟いた。「……ごめんね、死んで。」